引越し約款

業者によっては独自の約款もあるから、確認が必要。

引越しする際は色々な手続や支払いなどが多くあり、想わぬハプニングやトラブルと遭遇することも多いです。

 

引越し慣れしてしまえばノウハウも色々覚えていきますが、初心者の人たちは何をよりどころにしたらいいのでしょうか。

 

その拠り所ともいえるのが引越し約款です。

 

 

 

約款と聞けば、保険契約を結んだり、クレジット契約を結んだりするときに良く耳にする言葉ですが、引越しのときに採用されているのが標準引越運送約款です。

 

 

引越が決まり引越業者に依頼する際、見積もりを取ってもらうことになりますが、このときに標準引越約款を提示することが義務付けられていますので、目を通しておく必要があります。

 

 

特に重要な点について掲載しておきます。提示された約款に記載されているか確認してください。

 

 

@まず確認すべき点は、引越の荷物に関してです。

 

約款の中では引越の際、引き受けることができる荷物と拒否できる荷物があります。

 

現金や現金に相当する価値のある書類、預金通帳などや、他の荷物に損害をきたすと考えられる、危険物や不潔な荷物、特殊な管理が必要な動植物や美術品、骨董品、ピアノなどは基本的に拒否しても良いということになっています。

 

 

 

A引越の前にどのくらいの料金がかかるかを算定するのが見積もりですが、見積もりは大まかな金額を決める作業ではありません。

 

見積もる際に引越する時期や曜日、時間、引越の荷物の多さなどを全て計算した上で出される金額のため、見積もった金額だからといって業者の都合で一方的に変更することはできません。

 

一方的に金額を変えてくることがあれば契約を破棄することもできます。

 

 

 

B引越する側の事由で急に引越作業を中止するときのことをキャンセルと呼びますが、キャンセル料に関しては業者によって違いがある場合があるのでしっかりと話し合っておきましょう。

 

(基本的には、当日のキャンセル料は見積もり額の20%、前日は10%、それ以前であれば費用はかかりません。)

 

また、暴風雨や自然災害などによって引越作業を延期するときは、約款では原則キャンセルとはなりませんが、業者によってはそのような場合でもキャンセル扱いとする場合があるので確り確認しておきたいところです。

 

 

 

C荷物が壊れていたことに数日立ってから気が付くことも多いと思います。

 

約款では3ヶ月以内に通知しない場合、引越業者側の責任は消滅するとありますが、逆に言えば3ヶ月以内であれば業者側の責任を問うことができます。

 

 

 

ただし時間が立てば経つほどそれが引越し業者の責任によって付いた傷かどうかの判定が難しくなってしまうので、トラブルを防ぐためにも、引越が完了したら早めに荷物をチェックしておくことをお勧めします。

 

(特に家電製品の引越しの場合は、環境の変化による故障、経年劣化による故障、運搬の不備による故障か断定するのが難しい為、早めの確認と行動を行って下さい)

 

掲載内容は、ほとんどの業者が採用している約款になりますが、独自の記載方法もあるため、面倒でも一度確認しておくとよいでしょう。

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